日本財団 図書館


 

因するものと考えられる。
炭酸ガス凝縮器のデータを図3.3-30〜図3.3-32に示す。図3.3-30に炭酸ガス、冷却水流量、模擬ガスおよび冷却水出入口温度を示す。本図に示すように模擬ガス出入口温度はほぼ等しく、炭酸ガス凝縮器へ流入している模擬ガスはほとんど炭酸ガスであると考えられる。炭酸ガス凝縮器の水蒸気凝縮器の交換熱量と凝縮熱伝達率を図3.3-31に示す。本試験では水蒸気凝縮器での炭酸ガス凝縮が生じないように、冷却器出口の温度がほぼ常温である25℃の冷却水を使用したため、冷却水入口温度(模擬ガスと冷却水の温度差)の変動により、交換熱量、凝縮熱伝達率の解析値が大きく変動している。本データで炭酸ガスの凝縮熱伝達率を正確に評価することは困難であるが平均で1000kcal/m2h℃以上(計画値約1200kcal/m2h℃)あるものと考えられる。図3.3-32に水蒸気凝縮器で炭酸ガスが凝縮しないとした場合の炭酸ガス凝縮器への流入ガス量、交換熱量から求められた凝縮炭酸ガス量を示す。流入炭酸ガス量、凝縮炭酸ガス量ともに大きく変動しており、これは冷却水の温度変化とともに凝縮水分離器(1)から同伴された凝縮水の影響と考えられる。
(2)5MPa凝縮試験結果
先に示した7MPa試験時は試験装置としての完成度が不十分であったため、その時の問題点を確認し凝縮系に導入するガス温度を上昇可能なように試験装置を見直した。
見直し箇所は蒸気ラインとCGR集合部の強化で蒸気ラインはラインの短縮、CGR部は加熱装置の追設を行った。試験は残酸素量0と残酸素量1〜1.1kg/h(6%)及び0.6〜0.7kg/h(3〜4%)を模擬ガスにて実施したが0.4kg/hのみ実ガスを使用した。
?試験内容
凝縮試験は主として凝縮器の設計データである凝縮熱伝達率を明白にする事とシステムの圧力がどのようなものに影響されるかを明白にする事である。そこで燃焼負荷に相当するガス流量とその変化率をふって試験した。
条件設定値は次ぎのとおりである。
試験圧力:5MPa
凝縮系投入ガス流量:25kg/h(蒸気15?/b+炭酸10?/h)(燃料5.6?/h)
30kg/h(蒸気15?/h+炭酸15?/h)(燃料6.7?/h)
ガス流量:40kg/h(蒸気15?/h+炭酸25?/h)(燃料8.9?/h)
48k9/h(蒸気15?/b+炭酸33?/h)(燃料10.7?/h)
ガス流量変化率:+4?/分、+30?/分、-20?/分
酸素流量:0?/h,0.4?/h,1?/h
凝縮系人口ガス温度:350℃

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION